メンバー(2023年度)
学生の自由な発想をもとに,認知の諸側面を研究しています。特に興味があるのは,自己意識がどのように作られどのように他の認知機能に働きかけるかについてです。
D3 楊 毅 Yi Yang
心理物理学的測定法を用いて,人間が多様性の溢れる世界を知覚したり相互作用したりするための認知的メカニズムを研究しています。
D3, 学振DC2 東井 千春 Chiharu Toi
何気ない「身体の私らしさ」や「私が今ここにいる感じ」がどのように生じるかについて,多感覚統合と仮想現実の観点から研究しています。
発達障害の一つである自閉スペクトラム症の人達には感覚の異常が見られ,言葉の聞き取りが苦手な人が多くいます。聞こえ方の違いなどを実験的に調べ,今後支援に役立てたいと考えています。
行為の記憶に興味があります。主体感(自分の行為とその結果を自分がコントロールしている感覚)の観点から実験をメインに研究しています。
M1 小林 鈴乃 Suzuno Kobayashi
言語理解と身体化認知の関連に興味があります。身近な機器の習慣的利用が単語の認知に及ぼす影響を実験で調べています。
B4 熊坂 汐莉 Shiori Kumasaka
特定の刺激を強く知覚したり不快に感じたりする感覚過敏について,生じる理由や軽減させる方法に興味があります。
大学院出身者
博士後期課程:田上初夏(民間企業)
博士前期課程:武井明日美(民間企業),小里彩月(民間企業)
就職実績(五十音順)
アクセンチュア,網屋,オービックビジネスコンサルタント,筑波大学(事務職),東京海上日動システムズ,トモノカイ,日立ソリューションズ,みずほ証券,みずほリサーチ&テクノロジーズ
学位論文題目(論文の閲覧を希望する方はお問い合わせください)
主体感・身体運動
オブジェクトの移動操作における主体感(武井明日美,2022年度修論)
主体感が再認の回想過程と熟知性過程に及ぼす影響(辻菜々実,2021年度卒論)
予測性による主体感とリスク行動への影響(郭瑞琪,2020年度卒論)
連続する能動的運動による時間知覚への影響(2017年度卒論,前任校で実質指導)
運動が感情処理に及ぼす逆行的影響(2017年度卒論,前任校で実質指導)
空間認識・VR
疑似的空間無視に刺激の把持可能性と反応の能動性が与える影響:VRを用いた検討(柿沼瑠奈,2022年度卒論)
擬似的空間無視における把持可能性の影響(小里彩月,2020年度修論,副指導)
仮想の腕が距離知覚に及ぼす影響(岡田陽奈,2020年度卒論)
ヘッドマウントディスプレイで提示された視覚フィードバックのゲイン及び教示が姿勢制御へ与える効果(2016年度卒論,前任校で実質指導)
感情・選好
顔の魅力と表情表出における右半球仮説の検証(磯本麗,2020年度卒論)
弦楽器奏者の動作が聴取者による印象評定に与える影響(佐々木舞,2020年度卒論)
色と感情のメタファー的連合が表情識別に与える影響(武井明日美,2020年度卒論)
さまざまな認知
出来事を想像する時間長に対する時間的方向の影響:物語の状況モデルとエピソード的未来思考の比較(桑畑透子,2022年度卒論)
視覚的運動の距離と持続時間が音長・音量知覚に与える効果(牟田優理,2022年度卒論)
経営・教育上の評価に求められる人間とAIの関与(中村友泉,2021年度卒論)